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ろうでんのブログ

ただのブログ

電気通信大学の単位認定のおはなし

はじめに

これは2016年度に電気通信大学へ編入した私の単位認定に関するエントリです。
総合情報学科の情報です。

2015年度に編入した人(1つ先輩)のお話です↓
marin72.hatenablog.com

2016年度に編入した人(同期)のお話です↓
nishikino3.hatenablog.com

電通大の単位認定ってどんな感じ?

申請書を書いて、認定担当の先生と面談して、申請書を書き直して……の繰り返しで、面倒です。
加えて、前期の履修登録や授業が始まってから作業を行うため、とても忙しいです。
また、認定作業のせいでサークルの新歓に行けませんでした💢💢💢
何が認定されるのかが定まらないと履修も定まらないので大変です。

ただし、他大学に比べて認定数は多い傾向にあります。
私の場合は79単位認定で、同期のJ科の中では最多でした。

認定のスケジュール

私の場合は、学修要覧や単位認定に必要となる書類が2月18日に届きました。
入学前に認定申請関連で書類を提出したのは3月18日の1回だけでした。
この3月18日というのは一応の提出締切でしたが、事情を説明すればある程度(確か3月末まで?)延期できます。

3月18日に申請した単位の結果は4月4日の編入生説明会に返却されました。
ただし、2年次以降の専門科目の結果はこの時点では返却されず、4月12日に担当の先生と面談も兼ねて返却されました。

この期間に、書類の突っ返しや書き直しが行われます。
書類は以下のようにやり取りされるため、一度出してから結果が分かるまでに時間がかかります。
学生→(提出)→学生課→(輸送)→事務室→(投函)→担当の先生
学生←(返還)←学生課←(輸送)←事務室←(提出)←担当の先生
最低でも2日、平均で5日程度、長くて2週間は結果が分からないままです。

ここまでの申請で必要となる書類は「作業用」と称された仮の申請書でしたが、4月25日まで(これも連絡すれば延期できる)に正式な申請書を提出する必要があります。

一応、最終結果は6月14日に掲示されました。
全員、正式な申請書に書いた単位は全て認定されました。

作業用の書類ってどんな感じ?

正式名称は「3年次特別編入学生単位認定申請書(作業用)」です。
申請する科目の種類(人文系だとか専門系だとか)ごとに分かれています。
紙媒体が学習要覧とともに自宅へ郵送されてきますが、Web上から同様のフォーマットの.xlsファイルをDLできます
.xlsファイルへの直リン: http://kyoumu.office.uec.ac.jp/nintei/ninteishinsei-sagyohiru.xls
手書き以外にも、PCで書いて印刷したものが許されているため、絶対にデジタルで書くようにしましょう。

提出する際は、書類に書き込んだ出身校の授業科目のシラバスのコピーと、成績証明書のコピーを添付する必要があります。

単位の錬成

概要は届いた書類を参照してください。

認定を希望する科目のシラバスを参照して、自分の高専に似たような内容の科目があったらそれを「出身校の授業科目」に書き込んでください。
シラバス: http://kyoumu.office.uec.ac.jp/campusweb
書き込んだ高専の科目のシラバスの添付を忘れないようにしてください。

電通大の科目1つに対し高専複数の科目を割り当てることができます。
高専の科目1つで内容を網羅できない場合に、このようなやり方をします。

また、高専の科目1つを電通大複数の科目に対して割り当てることができます。

ただし、割り当てた高専の科目の授業時間の合計が電通大の科目の授業時間(一般に、毎週90分×15週)より短い場合には原則認定されません。
極稀ですが、短い場合も認められる可能性が僅かにあります。

高専4・5年の科目しか使えないという原則は、ほとんどの場合に無視できます。
ただし、保健体育系、英語系、物理系、化学系、人文系はかなり原則に縛られます。
なお、高専1~3年の科目でも、選択や必修選択で取った単位は認定に使えることが多いと思います。

大学3・4年の科目は認定できないという原則は、一部無視できます。
専門科目のコース分け後の3年の科目も認定することができます。
ただし、数は多くありません。
大学2年必修の専門科目が認定できなかった場合に(恩赦で?)認定できる数が増えます。

また、大学3年履修が望ましい上級科目や技術英語も認定できます。
若干認定の基準が厳しいようです。

線形代数学第二が認定できないという原則は、無視できないと考えてください。

共通単位となる科目は認定できません
例えば他学科の科目は、入学後履修することはできますが、認定はできません
私は電子情報工学コース出身なので、電磁気学I(2単位)と電磁気学II(1単位)を持っていましたが、他学科(情報・通信工学科)の科目だったために認定に使えませんでした。

認定で「可」になった科目

括弧書きは単位数です。
私の出身高専東京都立産業技術高等専門学校)の単位数は電通大と同じ時間数でも半分の単位数ですが、授業時間基準でちゃんと認定されます。

一部区分でオーバーキルした分も含まれてます。
例えば、専門基礎科目の内、選択科目は12単位「可」になりましたが、上限が10単位なため、最終的に電気・電子回路第二を切りました。
また、上級科目は6単位「可」になりましたが、上限が4単位なため、最終的に文章表現トレーニングを切りました。

技術英語についても申請でき、認定された例もあります。
面談では、全て英語で自分の高専での卒研の内容を説明したらしいです(聞いた話)。

日本語・日本文化科目については、留学生のみが申請できます。

学科専門基礎科目

こちらは2年次の科目です。

大学の科目名 高専の科目名
離散数学(2) 応用数学(2)
確率論(2) 数学特論I(2)
アルゴリズムとデータ構造並びに同演習(3) アルゴリズムとデータ構造(2)
総合情報学基礎(2) ゼミナール(2)
プログラミング演習(1) 電子情報工学実験実習II(4)
電子情報工学実験実習III(2)
データベース(2)
応用数学(2) 応用数学I(2)
論理回路(2) コンピュータハードウェアI(2)
電気・電子回路第一(2) 電気回路I(2)
電気回路II(1)
電子制御(2)
電気・電子回路第ニ(2) 電子回路I(2)
電子回路II(2)
通信工学(2)
コンピュータネットワーク(2) ネットワーク基礎(1)
コンピュータネットワークI(2)
コンピュータネットワークII(2)
計算機アーキテクチャ(2) コンピュータハードウェアII(2)

学科専門科目

こちらは3年次の科目です。

大学の科目名 高専の科目名
メディアネットワーク(2) 電子情報工学実験実習III(2)
データベース(2)
インタラクティブシステム(2) 応用数学I(2)
電子計測(2)
電子制御(2)
ものづくり実験実習(4)
工学実験実習(2)
データベース論(2) 電子情報工学実験実習II(4)
データベース(2)

健康・スポーツ科学科目

大学の科目名 高専の科目名
健康・体力つくり実習(1) 保健体育IV(2)

言語文化科目I

1・2年の英語です。
私の出身高専は日本一英語の単位数が少ない高専らしいので、AWE1とAWE2に情報処理II(1年間英語教材を用いてC言語を学んだ)を割り当てたり、AE2nd2にゼミナール(数ヶ月間英語論文の輪講を行った)を割り当てたりなど、かなりトリッキーなことをしないと足りませんでした。
こういう変な申請でも理に適っていれば認定されます。
アグレッシブに行きましょう。

大学の科目名 高専の科目名
Academic Written English I(1) 情報処理II(2)
Academic Written English II(1) 情報処理II(2)
Academic Spoken English I(1) 総合英語IV(2)
Academic Spoken English II(1) 総合英語IV(2)
Academic English for the Second Year I(1) 総合英語V(1)
Academic English for the Second Year II(1) ゼミナール(2)

言語文化科目II

第二外国語です。
私の高専では4年次にドイツ語か中国語の通年必修選択があったため、それだけで言語文化科目2単位分は確保できました。

大学の科目名 高専の科目名
独語第一(1) ドイツ語I(2)
独語第二(1) ドイツ語I(2)

言語文化演習科目

英語か第二外国語の発展科目(?)です。
私の場合には、5年次の自由選択で更にドイツ語を履修したため、独語も認定できました。
ただし、約半分はオーバーキルみたいな感じになってます……。

大学の科目名 高専の科目名
独語演習(2) ドイツ語II(2)

初年次導入科目・化学

高専1~3年次でもいいので、化学系の実験を行ったならば認定に使えます。
ただし、認定に使える分は実験を行った週しかカウントされなかったと記憶しているので、色々かき集めなければなりません。
先生が教室の前で行うような演示実験は認定に使えません。

なお、面談がありました。
面談ではどのような実験を行ったのか聞かれました。

大学の科目名 高専の科目名
基礎科学実験B(2) 化学I(2)
化学II(2)
化学実験(1)
電子情報工学実験実習I(4)

初年次導入科目・情報

大学の科目名 高専の科目名
コンピューターリテラシー(2) 情報リテラシー(1)
情報処理I(2)
工学実験実習(4)
電子情報工学実験実習III(2)
基礎プログラミングおよび演習(2) プログラミング基礎(1)
情報処理I(2)
工学実験実習(4)

初年次導入科目・物理

大学の科目名 高専の科目名
基礎科学実験A(2) 電子計測(2)
電子情報工学実験実習II(4)

上級科目

上級科目は3・4年次履修なので認定されたくないのか、送付された紙媒体の書類にも、DLできる.xlsにも上級科目用のフォーマットはありません。
そのため、左上の文字列を「上級科目A類」とかにして自作してください。
A類からE類までそれぞれ認定担当の先生が違うようなので、分けておいた方が望ましいと思われます。
(一緒くたにしても学生課の方が複製してくれるようですが……)

Research Presentationは、高専の卒業研究の一環で、海外の大学からの来訪者に対して卒業研究で開発していたシステムのデモンストレーションやプレゼンテーション、グループディスカッションを英語で行ったため、認定に使えました。

大学の科目名 高専の科目名
(A類)文章表現トレーニング(2) 日本語表現法(1)
言語コミュニケーション(1)
(A類)環境論(2) 都市環境論(1)
(B類)Research Presentation(2) 卒業研究(8)

人文・社会科学科目

内部生は8単位を超えて人文・社会科学科目を履修しても共通単位になりませんが、編入生は8単位を超えた分が共通単位になります
専門科目や他学科履修で共通単位を稼ぐのは時間割的に難しいことが多いので、気が向いたら人文・社会科学科目で共通単位を稼ぐのも良いかもしれません。

大学の科目名 高専の科目名
倫理学B(2) 西洋文化論(1)
経済学A(2) 現代社会論(2)
政治経済(2)
歴史学A(2) 現代史(1)

理工系教養科目・化学

理工系教養科目は化学か物理のどちらかが認定されれば十分なので、私は化学のみを申請して認定されました。

なお、面談がありました。
面談では高専での授業内容を聞かれました。

大学の科目名 高専の科目名
材料化学(2) 電子基礎(2)
電子工学(1)
電子回路I(2)
電子回路II(2)
半導体工学(2)

理数基礎科目・化学

面談がありました。
面談では高専での授業内容を聞かれました。

大学の科目名 高専の科目名
化学概論(2) 半導体工学(2)
電子工学(1)
電子基礎(1)
応用物理II

理数基礎科目・数学

線形代数学第二はほぼほぼ認定できません。

大学の科目名 高専の科目名
微分積分学第一(2) 微分積分(4)
解析学基礎(4)
微分積分学第二(2) 解析学基礎(4)
線形代数学第一(2) 線形代数I(2)
線形代数II(2)
解析学(2) 解析学基礎(4)
数学特論(2)
応用数学II(2)
数学演習第一(2) 微分積分(2)
線形代数I(2)
解析学基礎(4)
数学演習第二(2) 線形代数II(2)
解析学基礎(4)
数学特論I(2)

理数基礎科目・物理

大学の科目名 高専の科目名
物理学概論第一(2) 応用物理I(1)
光・電磁波工学(2)
物理学概論第二(2) 応用物理II(1)

倫理・キャリア教育科目

この区分は毎年カリキュラムや開講科目が変わりやすいので、あまり参考にならないかもしれません。
編入生のカリキュラムは編入学年度の2年前の入学生(つまり編入学した時点で3年次の同学年)のカリキュラムが適用されます。
しかし、そのカリキュラム上で必修となっている科目が編入学後には既に開講されなくなっている場合があります。
その科目を修得するためには、倫理・キャリア教育科目の他の科目の単位を習得し、それを未開講の必修科目の単位と読み替えることで行います。

2014年度カリキュラムでは、卒業までに10単位が必要となります。
一方、認定できる上限は6単位です。
編入学後の3年次に必修で1単位分受講したため、残り3単位が必要となります。
本来の1年次必修の1単位科目が未開講であったため、その読み替えの1科目の1単位と(読み替え元の科目が2単位だろうと、読み替え先の科目が1単位だと1単位になります)、残りの1科目の2単位が必要となります。

インターンシップという科目は夏休みに2週間以上のインターンシップを行えばいいため、前期・後期の履修と重なりにくく、時間割を立てる上で助けとなります。
ここで、「認定した科目は履修できない」という壁が立ちはだかります。
高専4年で行ったインターンシップを使って電通大インターンシップを認定してしまうと、電通大3年で2週間以上のインターンシップを行っても単位になりません。
インターンシップを認定せずに6単位認定できるならば、インターンシップは認定しない方が得策でしょう。

大学の科目名 高専の科目名
知的財産権(2) 知的財産法(1)
イノベイティブ総合コミュニケーションデザイン1(2) ものづくり実験実習(4)
プログラミング基礎(2)
基礎電気工学(1)
基礎製図(1)
イノベイティブ総合コミュニケーションデザイン2(2) 卒業研究(8)
プログラム設計法(2)
コンピュータ設計法(2)

優先して認定するべき科目

第一に、基礎科学実験Aと基礎科学実験Bです。
これが認定できないと、毎週(専門分野を学ぶために編入したはずの大学で専門外の)実験とレポートが課されるため、つらいと思われます。
また、グループで実験を行うため、そのグループのメンバーが(以下略)

第二に、1年必修の科目です。
これが認定できないと、時間割が組みづらいという問題があります。
ただし、再履クラスがある場合には、ある程度時間割に組み込みやすいと思います。
専門科目でもないのに低学年の科目の講義を受けるのは避けた方が幸せになれます。

第三に、2年の学科専門基礎科目です。
これが認定できないと、時間割が組みづらいという問題があります。
再履クラスは無いと思います。

あとは好きに認定すればいいと思います。
ちなみに、人文・社会科学科目と上級科目は卒業に必要な単位数まで認定できるため、前期の水曜日を全休にできるかもしれません。

認定されなかった科目

いくつもありますが、特に認定されなかったことが悔やまれる科目を挙げます。

計算機工学

前期の月曜2限と月曜3限に開講している必修科目なのですが、いずれもメディア情報学コースの講義と重なっているため、片方捨てざるを得ませんでした。
認定されなかった理由は、高専構文解析等のコンパイラ系の授業を行っていなかったからです。

オペレーションズ・リサーチ基礎

後期の木曜3限と木曜4限に開講している必修科目なのですが、メディア情報学コースの講義と重なったり、他に認定できなかった低学年の科目と重なっているため、時間割構築の自由度が狭まりました。
認定されなかった理由は、高専線形計画法動的計画法などの授業を行っていなかったからです。

人間工学

人間の体の特徴についてと、制御について学ぶ科目です。
高専のゼミナールで人間部分、高専の電子制御で制御部分を既に学んでいたので、同じ内容を繰り返すような履修はあまりしたくありませんでした……。
認定されなかった理由は、ゼミナールでの学習内容がシラバスで規定されたものでなかったからです。

情報通信システム

こちらもほとんどが高専の授業でやった内容だったので、同様にあまり履修したくありませんでした……。
認定されなかった理由は、高専で誤り訂正符号についての授業を行っていなかったからです。

健康論

最早専門とは全く関係ないので認定したかったのですが……。
認定されなかった理由は、高専4・5年次に座学系の保健の授業を行っていなかったからです。

おわりに

一部の認定担当の先生は判定が厳しいのですが、多くの先生方は認定してあげようという気持ちがあるため、悲観せずに積極的にたくさん認定申請してください。
申請しなければ認定されないのです。
ダメ元でも申請しましょう。
ただしルールとフォーマットは守りましょうね。

高専の卒業研究やゼミナール/輪講的なものと実験は、多くの科目でワイルドカードのように使えます。
ただし、シラバスに無い内容を用いて認定するのはNGな場合もあります。

また、同期の編入生との情報共有はやるべきです。
2015年度編入生と2016年度編入生はSlackを使っていました。
Slack: https://slack.com
苦しい単位認定を共に乗り越えることで絆が深まることでしょう……。

あと、先達からは甘い蜜を吸っておきましょう。
私の手元には申請で提出した書類や、自分の計算用に使ったファイルが残っているので、DMで連絡してくれれば見せてあげることができます。
気軽にどうぞ~。
https://twitter.com/cllightz